5.パーソナリティ
人間は誰しも遺伝や環境、教育から様々な性質や要素を受け継いだり獲得する。それがその人独自のパーソナリティ
パーソナリティとは好ましいもの、好ましくないものがある
自分がして欲しいことを他人にしてあげる人は好ましいパーソナリティを持つことになる
パーソナリティ(資質、個性)が優れていれば、成功への道はダイナミックに開ける
成功は一人ではできない。優れたパーソナリティを持っていると人から好かれる。だから成功できる
成功にはすぐれたパーソナリティが必要不可欠
人生の中で人は様々な状況で自分を売り込んでいる
認められる、受け入れられる、同意を得る・・・これらはすべて売り込みが成功したこと
求める前に与えることを覚えた人はやがて成功する人
すぐれたパーソナリティの中でもっとも重要なのは積極的な心構えである
パーソナリティの諸要素
積極的な心構えとは、どんな状況であってもなんとか乗り越えていこうとしていて、前向きで確信で満ちていること
心構えや気構えというのは態度に表れる
心構えは感情を支配して、他人にも伝わる
人は雰囲気を発散すると、相手は五感で感じ取る
だれにでも出来ることは微笑みを絶やさないこと、自身を失わないこと、常に人々を助けること
他人の感情に対して敏感になるためのノウハウを理解すれば、人の考えが手に取るようにわかる
積極的な心構えは優れたパーソナリティを育てるには一番大切な要素
心の柔軟性
他人の考えや生き方を理解できる能力のことで、相手に対する共感能力や協調性を含むもの
人生とはいってみれば自分のセールス以外の何者でもない
対人関係を有利に行うためにも心の柔軟性は不可欠
リーダーたる資格の一つでもある
突発的なことでも余裕を持って対応できる。これが柔軟であるという意味
成功した人も臨機応変で柔軟な姿勢が見られる
客とセールスパーソンとは異なるパーソナリティ同士のぶつかり合い
このような時にはことさら柔軟な心構えが必要
心に柔軟性を欠いている者は、指導者の資格はない
柔軟性を持っていれば、部下のパーソナリティに応じた柔軟な関係を築くことができる
正しい願望や目標
優れたパーソナリティの要素としては、目標に偽りがないということ
正直な態度がその人の生活態度にあらわれるように、嘘や偽りも言葉、態度にあらわれる
正直は信用や信頼の母であり、人に好かれるための条件
他人に対して正直になるには、自分自身に対して正直になる必要がある
健全な性格と優れたパーソナリティに欠かせない条件
何よりも貴方を助けてくれた人たちに正直になる
正直な人間に対しては無数の特典が与えられる
自分自身に対する信頼、物事に立ち向かう自身が特典
貴方の言葉や行動は説得力にとみ人々を動かす力が備わる
決断力
決断力に欠ける人は成功とは縁が薄い
決断力がかける一番の要因は明確な願望や目標を持っていないこと
決断力を持っていれば、目標達成の計画において即座に決断を下すことができる
優柔不断な人をパートナーに持つと貴方の計画自体が頓挫する
決断の速さは優れたパーソナリティーの一つの要素である
何をしなくてはならないか、何をしてはいけないかを知っているので決断が早い
あらゆるチャンスに恵まれていても、ほとんどの人はそのチャンスに気づかない
チャンスを発見することは常に何をすべきかを考え準備しておくこと
チャンスを逃さず決断することで、それが事実に変わる
マナー
初対面の人を評価したり、評価されたりするものさしの一つはマナーである
親しき仲にも礼儀ありということわざ
マナーとは何時いかなる時でも他人の権利や人格を尊重する態度であり、恵まれない人に救いを差し伸べる精神
マナーの真髄は報酬を求めず奉仕をすること
機転
機転はマナーと深いかかわりがあり、人間関係を円満に保つための資質
的確な時に的確な行動を行うこと
■やってはいけないことチェックリスト
・声の調子を無視すること
・他人の会話を遮ること
・沈黙が必要な時に話すこと
・わたしは・・・と言う言葉を使いすぎること
・自分を良く見せようとしたり、失礼な質問をすること
・公の場でプライベートな話題を持ち出すこと
・招待されていないところへ
・自慢話
・マナーをうわべだけ真似る
・突然の訪問
・長電話
・自分だけ知っている話題を頼まれてもいないのに話す
・論争を好み勝負の決着をつけたがる
・横柄な態度で他人の依頼を断る
・相手を見下す
・第三者の前で部下を批判する
・逆恨みをすること
・筋違いの頼みをすること
・乱暴な言葉づかい
・不快感を吐露する
・愚痴をこぼす
・政治や信仰に対して批判する
・なれなれしい
・他人の悪口に夢中になること
・他人を過小評価する
ボイスコントロール
人間の心理状態を一番良く表しているのはボイスつまり声である
すぐれたパーソナリティを身に着けるには、声の調子を整え、相手に聞き取りやすくはっきりと伝わるように工夫する
相手の耳に入る不快な声はなにももたらさない
発声された言葉はそれ以上を伝えたり、それ以下しか伝わらない場合もある
すぐれたパーソナリティを持つ人は自分の声を楽器のように上手にコントロールすることができる
コントロールできるようになるには、トレーニングが必要
俳優の声の使い方は貴方にとって有益なテキストになる
大声で話すほど聞こえなくってしまうというは真実である
言葉で伝えるにはおだやかな調子で的確につたえることが大切
表情とスマイル
声をコントロールすると共に、スマイルを絶やさないことが必要
それによって周囲と良い関係を築くことができる
人間の心の動きは顔の表情となって現れる
顔の表情をかえることによって心を変えることもまたできる
不愉快なことがあっても、スマイルをすることで、貴方の気持ちは前向きになる
声の調子や表情は人間の心の窓である
寛大さ
寛大さとは異なる信念を持つ人に対して尊重してつねに公正であること
寛大な人は新しい知識や未知の経験に対して常に心を開いている
寛大さに欠けた人は固定観念を持つ人に多い
このような人にもはや進歩はない
率直な言葉と行動
率直な言葉や行動は嘘、偽りがない
したがって率直な言葉や行動は人々から信頼される力を持つ
率直さに誤解を生まれないように話し方に工夫をすることも必要
ユーモア
貴方が笑えば、世界も笑い、貴方が泣けば、世界も泣く
明るくて楽しい人生を歩むにはユーモアの感覚を磨くことが必要
ユーモアを持った人は柔らかい。柔らかい人は嫌われない
正義感
願望に対する正直さを貫くことであり、積極的な心構えの結果
周囲の状況や相手によって言う事を変えるようでは、正義とはいえない
・人々が貴方に信頼ある基盤を作り出す
・健全な性格を形成することに役立つ
・人をひきつけるだけでなくチャンスをひきつけることができる
・自尊心を養う
・目標意識を明確にする
・貴方の信念を強固なものにする
・争いから守ってくれる
・明確な目標実現を押し上げてくれる
正しい言葉を用いること
いかなる場合も他人を傷つける言葉慎まなければならない
中傷するような言葉を発する時は、言葉を発することができるという大自然の恵みを冒涜しているということ
場面や状況によって的確な言葉を用いることができる人は成功するのも容易
効果的なスピーチ
効果的なスピーチはすぐれたパーソナリティによって可能になる
声の調子、表情、的確な言葉などによって効果的なスピーチを生むことが出来る
自分が完全に理解していることをパッションを込めて話せば必ず相手に届く
感情のコントロール
人間が感情によって支配されていることは事実
肯定的な感情(愛、性、信念、希望と欲求、同情、楽観主義)
否定的な感情(恐怖、憎しみ、怒り、羨望、貪欲、嫉妬、復讐、短気、迷信)
優れたパーソナリティを育てるには、否定的な感情をコントロールしなければならない
積極的な感情のコントロールをよく理解して、習慣化させることによって達成することができる
興味と関心
自分に対して関心を向けてもらいたいと思うなら、まずは相手に対して関心を生むこと
相手に関心を向けることは、相手に最大の敬意を払っていること
貴方が一番興味と関心を向けなければならないのは他人ではなく、自分の目標に対する関心である
無関心は折角のチャンスを逃してしまい、成功から遠ざかる
多才であること
幅広く興味や関心をもつことは優れたパーソナリティの要素である
多才でいくつもの話題を持っている人は人気者
多才な人は積極的に他人の話から学び取ろうとする
なぜ多才な知識がひつようなのかといえば、それが貴方の頭の中で有機的に結びつき新しいアイデアやヒントを生み出すから
様々な事柄に関心を向けることは人間を理解することに通じる
人を好きになること
人間は行為だけでなく、好き、嫌いという感情面でも判断される
したがって以心伝心、他人を嫌うことは、自分も好かれることはない
自分が好まれるには、まずは相手を好きになることが必要
魅力的なパーソナリティを身に着けるには、感情をコントロールする習慣を身に着ける
短気をおこさないこと
短気とは統制を欠いた怒りの感情
感情に希薄で鈍感な人は成功を期待することはできない
物事を成し遂げるには強力な感情が原動力だから
不要な発言が相手を傷つけるだけではなく、自分自身を傷つけることは珍しくない
自分の感情をコントロールできない激情は他人を傷つけ、他人を遠ざける
口は災いの元
願望や目標を持つこと
願望や目標は人間に活力と生命力を与える
願望は具体的、かつ鮮明でなくてはならない
間違った願望や目標を確固たる信念の元実行していれば周囲の人も許してくれる
節制
あらゆることに対して節度を保ち、感情を抑制すること
食欲をコントロールできない人間は他の欲求もコントロールできない
節制を保つことは優れたパーソナリティにとって大いなる目標そのもの
自分の生活習慣をコントロールできる人は成功できる確率も高い
忍耐
忍耐とは平常心を保つこと
人間関係の摩擦から救い出してくれる
忍耐がない場合、自制心と克己心の欠如に問題がある
忍耐が不足する原因は過労や休息不足におけることもある
仕事と休息のバランスが保たれていれば生活習慣をコントロールすることで忍耐力をつけることが出来る
謙虚な心
大自然や宇宙を理解することから謙虚な心は生まれる
衣食住も天の恵みであることを理解する
正しい身だしなみ
正しい身だしなみは色、柄、サイズ、職業にふさわしいもの
派手に着飾ることは周囲に対して嫌悪感を与え、自己顕示欲の強さに比例する
派手に着飾れば目立つが、真に有能な人とは根本的に異なる目立ちである
魅力的な着こなしは、選び抜かれていて全体のアンサンブルが調和している
服装が人間の印象をきめることは確かである
パーソナルアイデンティティ
建設的で効果的な演出はおどけたり、噂話をすることではない
効果的な演出とは貴方という存在を統一することで、生活やビジネスにいかすこと
パーソナルアイデンティティ、つまりPI戦略というものをあなた自身で考える
つまりあなた自身を高級ブランド化することである
スポーツマンシップ
負けても不満を言わないことは人に好かれる
ここで言うスポーツマンシップはスポーツに限らず生き方全般である
良心的で公明正大であることはすぐれたパーソナリティの大切な要素
個人的な魅力
性的な魅力であり、性的な感情を刺激する能力である
性的な魅力も優れたパーソナリティの一つの要素
性的な感情を基礎として、夢や目標を達成した例は数多くあり、潜在的な資産である
健全な肉体を保持するためにも性的な感情は必須
性的なエネルギーを社会的な目標を実現するための原動力へと転化する術を知る必要がある
まとめ
貴方のパーソナリティは貴方を他人から区別することをトータルしたものであり、第三者が貴方を好むか嫌うかも決まる
パーソナリティつまり個性とは、人生を生き抜くための手段
他人を不快にすることがないように、パーソナリティを分析して、必要なら新たに作り上げる
自分を知るとは自分のパーソナリティを分析して知るという事
自己の欠点を認め、それを克服する勇気が必要
■パーソナリティの魅力を損なう様々な習性
悪しき習性から脱出するためのチェックリスト
・他人の話に割って入らない
・自己中心主義をすてる
・否定的な言葉は使わない
・誇張をしない
・虚栄心と決別する
・すべての事に関心をもつ
・みえすいたお世辞をいわない
・姿勢や言葉使いに注意する
・派手な服装で個性をださないこと
・しったかぶりをしないこと
・不誠実さと決別
・他人の中傷を会話にテーマにしない
・他人のあら捜しをしない
・意見の食い違いに腹をたてない
・くよくよしない
・他人の才能や業績をけなさない
・不要な忠告をしない
・理解できないことを理由に批判しない
・嘘や言い逃れはしない
・自分に都合がわるくても受け入れる度量をもつ
・他人の尊厳を侵さない
・激しい感情をコントロールする
・明確で具体的が願望を持つ
・何かを得ようと思うなら、何を与えられるか考えること
・大自然の法則から逸脱しないこと
■積極的な心構えを意味すること
・明確な願望や目標
・静かな時間を作る習慣
・自分自身の中で調和を保つ
・健全な肉体
・心配を取り除くこと
・自分を支配する思想をコントロールする
・発言をコントロールする
・話す時に微笑むこと
・感情をコントロールする
・成功者を見習う
・プラスアルファの努力
優れたパーソナリティを持つことの利点
・他人の協力を呼び寄せマスターマインドの提携を準備
・成功の条件である積極的な心構えを維持
・リーダーシップの持ち主という資格
・心に調和をもたらす
・財産を獲得するための後ろ盾
・自信を築き上げる
・敗北や挫折に負けない強い精神力
・他人に信頼され人気者になる
・人間関係の摩擦を解決できる
人に好かれるパーソナリティは先天的なものではない、努力して手に入れる
優れたパーソナリティは誠実な努力を積み重ねて、初めて手に入る
この努力は一生を通して続けなければならない
貴方のパーソナリティはあなた自身のものである
つまり「汝自身を知れ」を刻みつけよう
ただちに行動を開始しよう
「事をなせ!!さらば力は与えられん」